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報告書

$$alpha$$線スペクトル解析プログラムALPS -プログラムの解析と使用法-

馬場 宏

JAERI-M 7721, 33 Pages, 1978/06

JAERI-M-7721.pdf:0.89MB

$$alpha$$線スペクトル解析用の電子計算機プログラムALPSを作成した。プログラムの構成は、先に開発した$$gamma$$線スペクトル解析用プログラムBOB73Sと本質的に同じであり、ただ、ピーク・フィッティングの部分だけが異なっている。$$alpha$$線の波形関数として、高エネルギー側のスロープをガウス関数で、低エネルギー側の緩やかなテーリングの部分を指数関数で近似して、両者をなめらかに接続する方法を採っている。波形関数を与えるためのパラメーターの値は、スペクトル中の個々のピーク群毎に別個に定められる。プログラムの大きさは114K語であり、処理速度は、極端に複雑なスペクトルでなけれは、FACOM230-75で10秒以内である。プログラムの構成、機能ならびに詳細な使用法の説明を付したほか、プログラムの信頼性をチェックする目的で行ったプルトニウム同位体混合試料の$$alpha$$線スペクトルと、$$^{2}$$$$^{1}$$$$^{0}$$Poの単一$$alpha$$線スペクトルから合成したスペクトルとを用いた2通りのテストの結果を示した。

論文

A Computer program for spectrum analysis

馬場 宏

Nuclear Instruments and Methods, 148(1), p.173 - 178, 1978/01

$$alpha$$線スペクトルの解析のための電算機プログラムを開発した。プログラムの構成は、ピーク・フィットの部分を除いて、$$gamma$$線スペクトル解析プログラムBOB73Sと本質的に同じである。$$alpha$$波形関数は高エネルギー側をガウス関数、低エネルギー側の穏やかなテール部分を指数関数で与え、両者を滑らかにつないだ関数で近似した。波形関数を表示するためのパラメータはスペクトル中の個々の複合ピークごとに別個に定められる。プログラムの大きさは114k語であり、解析の速さはFACOM230-75を用いて適当な鋭敏さを有するスペクトルを処理した場合で10秒以内である。プログラムの信頼性は、プルトニウム同位体を試料としたときに得られる$$alpha$$スペクトルを用いて検討された。

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